『特別な笑顔』

(推薦者:小林愛のエピソードより)

若穂店によくいらっしゃる西澤さんは高齢のお客様です。
ものすごく元気でスタッフによく話しかけては、
少しやんちゃをするお客様です。
毎日、お店に来ては、ご遊戯をされていました。
石坂班長が篠ノ井から異動してきたころから
ついてくるようにご来店されるようになったそうです。
ふたりはいつも楽しそうに会話をしているのが印象的でした。
「どうしたらそんなに身近な存在になれるんだろう」
私はお客様に話しかけるのが苦手で、そんな関係をうらやましく
思っていました。
昨年の9月に、突然、西澤さんの鼻血が止まらなくなりました。
5分たっても止まらず、私たちは救急車を呼びました。
いつもやんちゃな西澤さんが、
その時は元気がなく、みんなで心配していました。
その日の夕方
救急車で運ばれたはずの西澤さんが戻ってきて、
またご遊戯を始めました。
「大丈夫かな?」
「また鼻血を出して倒れるんじゃないか?」
ホールにいたメンバーは、みんな不安で、
「どうしよう・・・」という空気が流れました。
そのときでした
「西澤さんの顔色悪いので、注意して巡回をお願いします」
石坂班長の声でした。
そして、石坂班長自身も頻繁に西澤さんに声掛けをしていました。
少しすると西澤さんは帰る準備をはじめました。
私が交換の対応をすると、
「石坂に、顔色が悪いから帰れ!って言われたから、帰るな」
「あいつ、俺のこと心配して、何度も様子を見に来てくれたんだ」
「まぁ、また来るわ」
そう言って
今まで見たことのない笑顔で帰って行かれました。
「大丈夫ですか?」ぐらいは言えるかもしれない
でも「今日は帰った方がいいですよ」ってなかなか言えない。
本当の真心があれば、必ずお客様に伝わるんだって感じました。
あの時の西澤さんのような、特別な笑顔が見られるように、
私もお客様の身近な存在でありたいと思っています。