『本気の上司〜毎晩の電話〜』
(推薦者:楢本好正のエピソードより)

柳原店で5年間勤務して、そこには気心の知れた仲間と
やりなれた仕事がありました。
正直、すごく楽で居心地がよかった。
でも、このままじゃだめなんじゃないかって、
どこかで思いはじめていた矢先、
「楢本班長は柳原から出た方がいい」
信頼する同僚からそう言われました。
そんな時、三郷店立ち上げのメンバー募集がありました。
「これをきっかけに自分を成長させよう」
そう思い、三郷に行くことを決めました。
これまでのやりなれた仕事と違って、
何も決まっていない仕事。
オープンに向けてやるべきことは山のようにあるけれど、
作業をこなすので精一杯の自分。
そして、なによりも諏訪戸マネージャーに、ビクビクしていました。
諏訪戸マネージャーは容赦なく要求をしてくるから。
「まだまだリーダーとして、自己開示できてねぇから」
「今日やってたのは、作業であって仕事じゃねぇから」
文字通り、毎日電話がかかってきて
毎晩、毎晩、毎晩、2時間の説教を受けました。
電話に出るのが本当に嫌で嫌で・・・
数回、吐きました。
諏訪戸マネージャーの言ってる意味が全然わからず
「誰か助けて」って毎日思ってました。
でも、ある時、諏訪戸マネージャーの言葉に、
僕はハッとしました。
「家族みたいなお店をつくりたい」
「もっと楢本班長の本音が知りたい」
そう語ってくれました。
僕が知っている以前の諏訪戸マネージャーは
すごくひょうひょうとしていて、
仕事が終わるとすぐに帰ってしまう。
こんなに部下に関わる人じゃありませんでした。
それが今は別人みたいに本気で向き合ってくれていました。
そんな上司の姿を見ていると
「ここで逃げたら、これまでの自分と何も変わらない」
って思っていました。
僕に足りないのは、こんな“本気”なのかもしれない
ちゃんと諏訪戸マネージャーに向き合おうってはじめて思いました。
ある日地域担当として情報を収集する仕事がありました。
そのとき、僕は自分から動いて
区長や役所に話を聞きに行きました。
待っててもいいことはないし、自分で考えて行動したことでした。
その夜、いつものようにかかってくる電話。
「またダメだったのかな・・・」
恐る恐る電話を取った僕に、諏訪戸マネージャーはこう言いました。
「やるじゃん」
その日から僕は内心びくびくすることをやめました。
そして、自分に求められることが少しずつわかってきました。
それは作業じゃなくて頭を使った仕事をするということ、
プレーヤーじゃなくてリーダーであれということ
諏訪戸マネージャーが本気でぶつかってきてくれたからこそ、
僕は逃げないですんだし、
なによりも、僕を諦めないでいてくれた事に感謝をしています。
今では電話の数もめっきり減りました。
もう説教をする必要がないくらい、成長した姿を
早く見せたいと思っています。