(推薦者:宮岡忠リーダーのエピソードより)

新店であるニュー東京須坂店のグランドオープンの準備を進めていた12月中ごろ。
最初はワクワクしていた新店の準備も、オープン日が近づくにつれて、やらなければいけないことがたくさん出てきて、余裕なくただただ準備に追われる日々に変わって行きました。
一日中動きっぱなしでも、やらなければいけない仕事は減る気配もなく、一向にゴールが見えない状態でした。
冬の寒さも相まって体調を崩す人も出てきて、僕たちの疲れはピークでした。
それでもグランドオープンの日は決定しているので、自分たちでなんとか間に合わせなくてはいけません。
みんな、いっぱいいっぱいで楽しむ余裕がなくなっているのは分かりました。
「この空気をどうにかしないと」そうは思っていましたが、ただ、忙しくてどうしたら空気を変えられるのか分かりませんでした。
自分もリーダーという立場で、何かしらみんなを勇気づけようと考えましたが、実際にはそう思っているだけで何もできない自分がいました。
そんな良くないムードのままグランドオープンまで10日を切ったある日のこと。
相変わらずチームのムードは停滞中。
みんな自分の受け持つ作業に笑顔もなく、黙々と体を動かしていました。
その時です。
インカムから、誰かが歌っている声が聞こえてきました。
それは、ZARDの「負けないで」。
初めは突然のことに戸惑っていましたが、いつの間にかみんな笑顔になっていました。
その歌声の主は、松本さんでした。
松本さんはみんなの疲れた姿を見て、元気づけようとしてくれていたのです。
松本さんはめちゃくちゃ優しい人で、いつも元気のないメンバーや一人ぼっちになっているメンバー、困っていそうなメンバーに、よく自分から声をかけています。
だから、みんな歌を歌ったのが、松本さんの優しさだとすぐに気づきました。
その日の終礼では、みんなが笑顔で松本さんに「ありがとう」って伝えました。
須坂店のメンバーがさらに一致団結した瞬間だった気がします。
10日後、ニュー東京須坂店は、無事オープンを迎えることができました。
お客様もメンバーも、みんな笑顔でその日を迎えることができました。
松本さんは、「今の状況で自分にできる、全力はなんだろう」と考えて行動することが、『みんなの毎日を楽しくする』ってことを僕たちに教えてくれたのです。